令和6年6月29日(月) 掲載
自分の口臭について不安になったり、気になってしまった経験はありませんか?日頃からエチケットとしてケアや予防をしておきたいと思っても、何をすればよいのかよくわからないかもしれません。口臭に対しては入念な歯磨きや口臭予防ガムだけでは不十分な場合もあります。今回は口臭の原因や対処方法 について詳しくご説明したいと思います。
口臭は主に以下の2タイプに分けることができます。
生理的な口臭
「加齢性口臭」「ニンニクなどの食べ物による口臭」「酒やタバコなどの嗜好品による口臭」などがあげられます。また、「起床時や空腹時に発生する口臭」も生理現象のひとつです。
いずれも一時的なもので口内を清潔にしていれば時間とともに消える臭いなので、通常は治療の必要はありません。
病的な口臭
歯科領域に関わるものとそれ以外のものがあります。
①歯科領域の病気:虫歯、歯周病など
②胃腸科や内科領域の病気:胃炎、胃拡張など
③耳鼻科や内科領域の病気:蓄膿症、扁桃炎、アデノイドなど
④呼吸器系の病気:慢性気管支炎など
⑤その他の病気:糖尿病、肝臓病、癌など
また、身体的な病気だけでなく、心理的な問題にかかわる口臭もあります。 臭いの有無にかかわらず口臭を過剰に意識する「自臭症」や、自分の臭いによって他人から忌避されているのではと思い込む「自己臭症」などは、コミュニケーションがうまく取れなくなる神経症性障害や、被害妄想などを含む精神病性障害を引き起こしかねません。
こうした病気の中でもっとも口臭の原因となりやすいのは虫歯と歯周病といわれています。
口臭の根本的解決のためには、やはり医師に診てもらうのが最善策です。原因がわからないと何科の病院に行けばよいかわからないかもしれませんが、まずは歯科医院で「口臭外来」の検診を受けると良いでしょう。
蓄膿症の可能性を指摘されたり膿栓ができていた場合は耳鼻科へ、代謝異常が疑われる場合は内科へ行きます。