ムシ歯ってどうしてなるの?

平成26年1月13日(月) 東愛知新聞掲載

虫歯の原因は、主に細菌,歯の質、および食べ物の3つの要素に時間の経過が加わってできています。

歯質は人それぞれで異なります。特に唾液の質や歯の表面の強さが人それぞれ違うからです。それらの性質によりなりやすい人と、なりにくい人があります。

虫歯の菌はミュウタンスで、砂糖を栄養にして歯垢の中で歯を溶かす酸を作ります。

ですから砂糖の入った飲み物や、食べ物を多くとると、虫歯になりやすくなります。

つまりこの3つの要素に時間の経過が加わり、これらが、重なる時間が短いほど虫歯のリスクを減らすことができます。

対策としては、毎日の歯磨き、定期的に歯科医院での歯垢、歯石除去等のメインテナンス、フッ化物、キシリトール等で虫歯菌の活動を抑える工夫をお勧めします。

また出来るだけ砂糖を抑えた食生活をし、飲食回数が多く、いつも口の中に 食べ物が入っていたり、寝ているときは唾液の分泌も減ってしまうので、だらだらと食べないように規則正しく食べる工夫をしましょう。規則正しい食生活をすれば、食事のたびに、1度虫歯菌が活性化しますが、唾液によりまた回復します。

また、虫歯にはCOからC4まで5段階に分けられます。

COはまだ初期段階です。この時にフッ素、キシリトール等で、歯を再活性化してあげましょう。

C1は表層のエナメル質の虫歯です。この時にかかりつけ医を早めに受診し、適切な対処をしましょう。

C2は、エナメル質の下の象牙質まで届いたものです。自然には治らないので、削って詰める必要が出てきます。

C3では歯の神経まで届いてしまったものです。痛み等の症状が出てきますので、麻酔をして歯の神経をとる必要が出てきます。また削る量も、多くなります。

C4は、多くの場合、抜く必要が出ます。放置すると虫歯菌が、血管から、心臓等に届くこともあります。