未来の歯科衛生士のために 座談会その2

平成26年7月28日(月) 東愛知新聞掲載

<主旨>  
 糖尿病や動脈硬化などの全身疾患と歯周病との関係が明らかになるなど、お口の健康は健康長寿と密接な関係があります。今後も加速する超高齢化社会において歯科衛生士の役割はますます重要になりますが、まだ広く一般に認知されている職業とは言い難いのが実情です。  
 先週より3週にわたって歯科医療の現場に身を置く4名の女性による、歯科衛生士をテーマにした座談会の様子を掲載していますので、読者の皆様に口腔保健における歯科衛生士の重要な役割をご理解いただき、若い世代がこの職業に興味を持つきっかけになればと思います。出席者は以下の通りです。       (豊橋歯科衛生士専門学校 校務部)
 歯科衛生士Yさん(卒後2年、22歳、豊橋市内の歯科医院勤務、以下常勤Yと略)
 歯科衛生士Sさん(卒後9年、29歳主婦、豊橋市の歯科医院でパート勤務、以下パートSと略)
 豊橋歯科衛生士専門学校3年生Mさん(学生、20歳、現在臨床実習中、以下学生Mと略)
 歯科医院受付事務員Kさん(26歳、豊橋市内の歯科医院勤務、以下受付Kと略)
 司会(豊橋歯科衛生士専門学校 校務部員)

学生時代は印象に残る思い出がいろいろ
 (司会)(先週に続き)それでは学生時代の思い出についてお聞きしたいと思います。  
 (パートS)歯科衛生士の仕事については入学してから理解した感じです。入学してすぐ歯のスケッチや石膏で歯の彫刻をする授業がありびっくりしました。感動的だったのは戴帽式です。今の学生さんはあまり泣かないみたいですが、私は号泣してしまいました。  
 (常勤Y)私は入学前は歯のことだけ勉強すればOKと思っていました。専門学校なのに遠足や修学旅行もありびっくり。それがクラス内の交流や結束力を高めるきっかけにもなりました。  
 (受付K)短大には遠足も修学旅行もありませんでした。友人と卒業旅行には行きましたが・・・。
 (常勤Y)歯の健康フェスティバルや保育園での媒体発表(学生が人気のキャラクターに扮し、幼児に虫歯予防の大切さを伝える寸劇を演じること)も思い出深いです。大勢の前で演じ、予想以上の好反応で感動しました。真剣に見ていた幼児の視線が忘れられません。それから国家試験前の勉強で夜まで学校に残って勉強したことも印象に残っています。専任教員の先生も残って私たちをサポートしていただきました。国家試験前はおそらく人生で一番勉強した時期だと思いますがおかげで私たちの学年の国家試験合格率は100%でした。  
 (学生M)私はまだ学生なのですが、やはり臨床実習が今までの学生生活の中では一番インパクトがあります。実習先の歯科医院によって診療スタイルがいろいろで最初は戸惑いましたが、だんだん慣れて自信もついてきました。高校の同級生には他の歯科衛生士学校に進学した友人もいますが、豊橋歯科衛生士専門学校みたいに専任教員が親身になって指導してくれるところは少ないみたいですね。  
 (司会)少人数制による個々の学生への行き届いた指導は当校のセールスポイントの一つですね。その関係は学生時代だけではなく卒業後も続きますよ。歯科衛生士を希望する女性には是非この雰囲気をオープンキャンパス(今年は7月24日、7月31日、8月21日、10月12日、11月9日開催)で味わっていただきたいですね。 (以下次週に続く)