電動歯ブラシの利点・欠点と手用歯ブラシとのちがいとは?

平成27年2月17日(月) 東愛知新聞掲載

日常生活において、お口の中のケアは「歯みがき」です。歯みがきはムシ歯や歯周病を予防し、正しく行うことにより軽度な歯肉炎は治すことができます。
 最近、「電動歯ブラシはよいのでしょうか?」と質問されることが多いので、少し説明させていただきます。 電動歯ブラシは、毛先の動き方(運動様式)により多くの種類があります。値段は1.000円台から20.000円以上するものまで様々です。
 この電動歯ブラシと手用歯ブラシの違いは、少し前までは電動で動くか自分の手で動かすかの違いでした。近年では電動歯ブラシの機能も進化して、歯を電動で磨くだけではなく、その他の効果が認められています。
 電動で細かく振動することによる歯ぐきのマッサ-ジ効果や、歯ブラシの振動によりお口の中が刺激されて、唾液の量が増します。その唾液でできた水流で、歯と歯の間の歯垢(プラ-ク)を洗い流してくれるなど、手用歯ブラシではできない機能がたくさんあります。
 もしあなたが普通の歯ブラシを上手に使えるのなら、それに勝るものはありません。ただ普通の歯ブラシは、使い方によって効果は大きく変わります。自分の歯並びや問題点をきちんと把握してブラッシングすることが、何を使うにしても最も大切なことです。
 次に大切なのは、ブラッシングにかける時間です。長ければ長いほど良いというものではありませんが、「歯みがき名人」でない限り、長い方が短いよりもましなことは当然です。お部屋の掃除と同じで、時間が長ければその間にいろいろな工夫もできるはずです。
 例外もあるかもしれませんが、ピカピカの歯や引き締まったきれいな歯肉の方は、毎日長い時間をブラッシングにかけていらっしゃいます。
 電動歯ブラシも手用歯ブラシも、しっかり汚れが落ちていないと意味がありません。電動歯ブラシを有効的に利用するために、また自分に合った手用歯ブラシ選ぶためにも、かかりつけの歯科医院で歯みがきチェックをしてみましょう。