口臭予防で円滑な人間関係を!

平成27年12月21日(月) 掲載

社会がグローバル化している現代。
 欧米の方とコミュニケーションをとる機会が増えてきています。
 そのコミュニケーションのひとつにキスをする習慣があり、彼らは口の臭いに対して、かなり気を使っています。
 キスの習慣がない日本人にはピンとこないことかもしれませんが、日本が経済的に豊かになるにつれて、口臭を気にする方が増えています。
 男性の場合、仕事上中間管理職の立場の方が多く、女性の場合は10代の半ば頃、いわゆる思春期の頃が最初に気にし始めるそうです。
 そして、口臭を気にし始めるのは、相手の口臭ではなく、自分の口臭が気になることが



多いようです。
 特に、潔癖症の方が自分の口臭を気にしだすと、少しの臭いでも気になり、相手との会話が疎遠になって孤立してしまう場合があります。
 また、子供の頃に知人から「あなたの口は臭い」などを言われた場合、成人になってからもそのことがトラウマになり、良き人間関係が形成できなくなることもあります。
 これほどまでに口臭は、人のメンタルな部分に関わる重要なことなのです。
 口臭の原因には、寝起きの時、緊張やストレスを感じた時、空腹時、女性の生理や妊娠時などに発生する<生理的な口臭>、にんにくを使った料理などを食べた後などに発生する<食物由来の口臭>、実際は臭わないのに、自分自身で勝手に臭うと思ってしまう<思い込みの口臭>、糖尿病や胃潰瘍、胃炎、蓄膿症、気管支炎などの<病気による口臭>、そしてムシ歯や歯に付着した歯垢(プラーク)、歯周病のよる<口腔清掃の悪化による口臭>などがあります。
 この中で、最も多いのが<口腔清掃悪化による口臭>です。 =口臭予防の第一歩は、プラークコントロール(歯みがき)=
 口臭の原因の内、80%以上は<口腔清掃悪化による口臭>と言われています。
 その主な要因は、歯周病やムシ歯、舌苔(舌の表面についている白い苔状のもの)で、 ここから口臭が発生しています。
 特に進行している歯周病では、口臭が強く悪臭を感じるようになります。
 歯周病の原因は、歯に付着する歯垢(プラーク)です。
 そして、口臭をなくすためにもプラークコントロール(歯磨き)が最も大切であることは言うまでもありません。
 口臭が気になりだしたら歯医者さんに行って、口の中をチェックして下さい。
 専門家が時間をかけて、磨き残したプラーク(歯垢)や付着した歯石、舌の上の舌苔、ムシ歯の有無、歯周病の状況等、口臭に関わる部分を全てチェックします。
 口臭の原因が、口の中の意外な所に見つかるかも知れません!