歯のホワイトニングできれいな口もとを、
さらにバージョンアップ!

平成28年8月1日(月) 掲載

受ける前に注意点も知っておきたい、歯のホワイトニングの知識

歯の表面に薬を塗って、汚れや着色した歯をきれいな白い歯にするホワイトニングとい治療が人気を集めています。
 大きく分けて3つの方法があります。  一般的に歯科医院で行なう「オフィスタイプ」と、ホワイトニングに使用する一連のキットを購入して自宅でできる「ホームタイプ」。そして、「オフィスタイプ」と「ホームタイフ」の両方を併用して行う「混合タイプ」の3通りの方法があります。
 「オフィスタイプ」の治療は、過酸化水素を含んだ薬剤を、白くしたいと思っている歯に塗り、特殊な光をあてて薬剤を活性化させることで、歯を白くしていく方法です。

利点は、少ない回数(短時間)で効果が表れる即効性で、歯科医院で行うため、予備診査の段階から、それぞれの処置に至るまで、主治医の監視の元で安心して治療を受けていただけることが最大の魅力です。
 ただし、チェアサイドにいる時間が約30分程度座っていなくてはならないこと(「ホームタイプ」の治療時間よりは短い)と、歯にひび割れ(クラック)のある方は術後に知覚過敏(水や空気などに凍みる症状が現れる)を起こしたり、着色が横に帯のように現れている方や銀などの金属による着色には、著しい効果が得られません。
 また、呼吸器系に疾患や天然ゴムにアレルギー反応を示す方、歯に白濁模様のある方や形成不全を生じている歯には、適応しません。
 一方、「ホームタイプ」のホワイトニング治療は、効き目がゆるやかな過酸化尿素を含んだ薬剤を使用します。マウスピース型のトレーを作り、白くしたい歯の部分に薬剤を入れ、一定時間(1回2時間程度)マウスピースを装着しておくことで、少しずつ歯を白くしていく方法です。
 最大の利点は、自分のペースで治療することが出きる上、テレビを視ながらや本を読みながらでも行なうことができます。
 また、少しづつ歯の色が白くなっていくため、周囲の同僚や友達にも気づかれず、自然な内に白くなったような印象を与えますが、使用する薬剤の濃度が低いため、白くなるまでに時間がかかり、1回の所要時間も2時間程度と長いため、根気が必要となります。
 また、オフィスタイプの方法で、ひび割れしている歯(クラック)がある方でも、治療することができる場合もあります。
 薬剤の量の調整や装着時間など、ひとつひとつの作業を自宅で行なうことができるので、自己管理の負担が大きいことと、取り扱い方法を(薬の分量や治療時間など)をきちんと守ることが大切になります。
 更に、この2つの方法を併用して行うこともあります。

ホワイトニングは、健康な歯があってこそできるもの

また、どのタイプの治療方法を選択しても、治療直後24時間以内は、歯の表面を覆っている皮膜(ペリクル)がホワイトニングの薬によって取り除かれた状態になっているので、歯への着色が最も受けやすい状態にあるので、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレーなどの色素沈着が生じやすい色の濃い食べ物や飲み物は控える必要がありますし、タバコも同様に控えていただかなくてはなりません。
 更に、治療終了後、得られた歯の白さは永遠ではありません。時間の経過と共に、再び後戻りして、元の歯の色に戻ることがありますので、効果を長持ちさせるにも、自分自身のアフターケアと歯科医院での定期健診が必要になります。
 いずれにしてもホワイトニング治療は、健康な歯の人に許された、ワンランクアップのための治療です。
 歯垢や歯石で口の中が汚れていたり、ムシ歯や歯周病がある場合には、ホワイトニング治療に支障をきたすことが多々あります。
 ホワイトニング治療をする前に、必ず治療や口腔内のケアを済ませておく必要があります。