歯のQ&A
平成25年1月22日(火) 東日新聞掲載
まもなく1歳になる男の子がいます。ミルクを飲んでいる時は静かなので助かります。ところが先日母親教室で、「哺乳瓶でミルクを飲ませる場合、ムシ歯になりやすいので気をつけましょう!」と言われました。本当ですか?
(32歳、無職=女性)
[回答者]
豊橋市歯科医師会理事 原 一成
一歳になる男のお子様をお持ちとのことですね。
毎日育児で大変お忙しいことと思います。
乳児にとって授乳は、当然のことながらなくてはならないものです。
年齢的にも卒乳をひかえ、哺乳瓶を使ってミルクを与えることも多くなることと思います。
また、泣かれてしまうと、つい哺乳瓶でミルクを与えてしまうことも多いのではないでしょうか?
時間を決めて、しっかりとミルクを与えることは大切なことですが、決められた時間以外に頻繁に哺乳瓶でミルクを与えると、前歯がミルクに浸っている時間が長くなり、いわゆる『哺乳瓶う蝕(しょく)』と呼ばれるムシ歯になりやすいとされています。
哺乳瓶を使用してミルクを飲ませる場合は、時間を決めて、必要な量を与えるようにしていただくことをお勧めします。
また、ミルクの時間以外で、哺乳瓶を使用する場合、中身をお茶などに替えて与えることも一つの方法かと思います。
どうしても哺乳瓶を使用してミルクを与える回数や時間が増えて「心配だ!」と思われる場合には、ミルクを飲んだあとに、ガーゼや歯ブラシを使用して、歯の表面の清掃してあげて下さい。
過去に掲載された「歯のQ&A」や歯の関する情報は、豊橋市歯科医師会公式ホームページ「ミラー」でご覧い
ただけます。
URL http://www.tda8020.org/