歯のQ&A

平成25年2月20日(水) 東日新聞掲載

小学1年生の子どものことで相談します。上の前歯は永久歯に替わりましたが、歯と歯の真ん中にすき間が開いているのが心配です。この先、このすき間をこのままにしておいても大丈夫でしょうか?
(32歳パート、女性=豊橋市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会広報部Ⅱ 村木 一規
 この時期は専門的にアグリーダックリングステージ(醜いアヒルの子の時代)と呼ばれます。
 通常、上の前歯が生える際には、少し隙間が開いて生えてきますが、隣の歯が永久歯に生え替わる際に自然に隙間が閉じてくることが多いです。
 しかし、自然に閉じない場合もあるので注意が必要です。
 原因としては、上唇小帯と呼ばれるスジが歯と歯の間に入り込んでいる場合や、余分な歯が隙間のある部分に埋まっている場合、舌で前歯を内側から押してしまう癖、隣の歯が生まれつき欠如していたり、歯のサイズが小さかったりすることなどがあげられます。 
 そのような場合は、そのまま放置しておいても改善が見込まれないと考えられます。
 治療法はケースによって様々ですが、上唇小帯の切除、余分な歯の摘出、癖の改善のトレーニング、矯正治療、仮歯を入れる、歯に被せ物をするなどが考えられます。
 素敵な笑顔のためにも、自然に改善しないようならば、一度お近くの歯科医院で相談されることをお勧めします。  

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URL http://www.tda8020.org/