歯のQ&A

平成25年7月1日(月) 東日新聞掲載

歯グキからの出血と歯ブラシを当てると痛いので困っています。以前にも歯を磨くと血が出たり、痛かったりしましたが、最近は歯グキが赤くはれたまま治りません。歯ブラシを柔らかめなものに変えていますが、出血と痛みがひどいです。歯磨きに変わる良い方法はありませんか?また、歯グキが赤く腫れる原因は、歯磨き以外にあるのでしょうか?教えてください
(50代男性、公務員=田原市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会理事   斉藤 伸明
 歯グキからの出血や腫(は)れは、歯グキの炎症などによる口の中の病気と、骨髄や血液の病気が原因で出血しやすくなる場合などがあります。  歯グキの病気では、歯肉炎・歯周炎(歯周病=歯槽のうろう)・歯肉膿瘍などが考えられ、歯垢(プラーク)が原因となり、歯グキに炎症が起きたり、化膿して腫(は)れることがあります。
 骨髄や血液の病気では肝硬変・急性白血病・多発性骨髄腫・血友病・再生不良性貧血・血小板減少性紫斑病などが原因で出血がおこることがあります。
 歯グキが健康であっても、硬い歯ブラシで強くこすれば傷が付いて出血しますし、歯周病であれば、柔らかい歯ブラシでも、歯グキに強く当たれば出血します。
 歯磨きに代わる方法としては、ウォーターピックなどの補助道具があります。
 ノズルから発射されるジェット水流により歯垢(プラーク)などのお口の中の汚れを落とします。
 ただし、ウォーターピックはあくまで補助器具ですので、正しい磨き方による歯磨きが必要です。
 正しい歯磨き(ブラッシング)を行うことにより、歯グキの腫(は)れや出血を抑えることができますので、早めにお近くの歯科医院を受診され、正しい磨き方(ブラッシング)の指導を受けて下さい。  

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