歯のQ&A

平成26年1月8日(水) 東日新聞掲載

最近、アイスを食べたり、冷たいものを飲んだりすると歯がキーンとしみるようになってきました。自分では、虫歯はないと思っているのですが、これってやはり虫歯なんですか。歯科医院に行って診てもらった方がいいのでしょうか。
(30代女性、会社員=豊川市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会 松井和博
これまで何でもなかったのに、急に冷たい物を飲食したり、またハブラシの毛先が当たったり、風が当たるだけで「歯がしみる(痛む)」症状が出たら、それは知覚過敏かもしれません。ここでは、知覚過敏についてご説明します。
 歯は表面がとても固いエナメル質とその内部の知覚を有する象牙質、そしてその知覚のもととなる歯髄からなります。エナメル質には知覚はありませんが、歯周病や歯磨きの力が強すぎて、歯が削れてしまうと象牙質が露出して、象牙細管という細い神経の通り道がむき出しになると冷たいものや空気で刺激が歯髄に伝わり、しみる、痛いなどの症状が出ます。これが知覚過敏なのです。
 知覚過敏の原因はそれだけでなく、歯の食いしばりや酸性の飲食物の摂取によっても起こると言われています。
 知覚過敏の予防はまず、象牙質をむき出しにならないことです。そのためには歯周病の予防が重要ですし、その後の歯肉の退縮の予防のために正しいブラッシング方法をマスターすることが大切です。
 歯周病の予防、正しいブラッシング方法を身につけるにはやはり歯科医院でブラッシング指導を受け、定期的にチェックしてもらうことが基本になります。
 かかりつけの歯科医院で、是非、歯周病の予防、そして知覚過敏の予防に心がけてください。

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