歯のQ&A

平成26年11月5日(水) 東日新聞掲載

私は、いつも定期的に歯科医院で、歯科衛生士の方に歯の清掃をしてもらっています。歯科衛生士の仕事って、他にどんな事があるのですか。
(30代女性、主婦=新城市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会 安形 吉央
 歯科衛生士の仕事は、歯科予防処置、歯科診療補助および歯科保健指導の三つの業務に大別されます。
 歯科予防処置は、フッ素塗布や、歯垢や歯石を除去することで、患者さんの歯や歯肉の健康を保ちます。これらは歯科衛生士の独占業務です。
 また、歯科診療補助とは、歯科医師の医療行為の一部を歯科医師の指示により行うものです。
 歯科保健指導は、人々の健康を援助することです。歯みがき指導、入れ歯の使い方、生活習慣の改善および栄養面の指導など、患者さんの立場に立って指導する業務です。
 一般的に8割以上の歯科医院で歯科衛生士は働いていますが、他に市民病院の歯科口腔外科などで、全身疾患を患った方の歯科治療の場面においても重要性が増しています。その他に、保健所や市町村の公衆衛生活動などで、地域の住民たちに口の健康に関するいろいろな指導も行う重要な役目もあります。  
 歯科衛生士には、どんな人が向いているのでしょう。例えば、人の世話が好きな人、人と接するのが好きな人、明るい性格の人、思いやりのある人などがあげられます。最後に歯科衛生士として働くためには、国家資格が必要です。歯科衛生士専門学校を卒業後、毎年、2~3月に行われる「歯科衛生士国家試験」に合格すると、その資格が取得できます。
 詳しく知りたい方は、インターネットやお近くの歯科医院で尋ねられたらいかがでしょうか。とてもやりがいのある職業だと思いますよ。

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