歯のQ&A

平成27年1月20日(火) 東日新聞掲載

高校生の娘が将来、歯科医院で働きたいと言っています。歯科医院で働くうえで大事なことがあれば娘にアドバイスしたいので教えてください。
(40代男性、会社員=豊橋市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会 門園 孝
 歯科医師が輪番でこのコーナーを担当していますが、難しい質問にあたりました。歯科医院で働くうえで大事なことですか・・・。例えば口腔内に関する知識や手技とか、患者さんへの思いやりや優しさ、仕事に対するやる気、周りのスタッフへの気配りや協調性、コミュニケーション能力など・・・。もしも、歯科医院で働いている現役スタッフに同じ質問をしたら、きっとスタッフの人数だけ答えがあるように思えますが、今回は歯科医師会の会務の立場から回答させていただきます。
 娘さんに、専門教育機関で歯科に関する基礎を学んでから歯科医院に務めるようにアドバイスして下さい。それは専門家の先生方から、最新の知識と正しい技術を学ぶことができ、そして臨床実習では実際に歯科医院で、患者さんの診療の手伝いなどを行って、実技も習得することができるからです。そうした三年間の教育課程を修了したら、国家資格である歯科衛生士の受験資格が与えられます。
 歯科衛生士は虫歯や歯周病予防の処置、診療の補助、それから歯科保健指導などを行うことができる専門職です。最近の歯科医療は、従来の治療をメインとした内容から、予防処置や保健指導を重視する医療に変わってきており、歯科衛生士のニーズはますます高まってきています。
 歯科衛生士は専門の学校で学ばなければ身に付かないことがたくさんあるため、厚生労働省指定の養成機関で専門教育を受けなければ受験資格は与えられないことになっています。ですから通信講座などでは受験資格は得られませんが、国家試験に合格して資格を取得したら、現場の第一線ですぐに働くことも夢ではありません。

よかったら歯科衛生士専門学校へ入学する前に、オープンキャンパスに参加してみてはいかがですか。ほとんどの学校で保護者の同伴が可能です。

過去に掲載された「歯のQ&A」や歯の関する情報は、豊橋市歯科医師会公式ホームページ「ミラー」でご覧い ただけます。
URL http://www.tda8020.org/