歯のQ&A

平成27年12月3日(木) 東日新聞掲載

歯磨きはきちんと1日3回しているのに、私の歯は黄ばんでいます。どうすれば白い歯になるのでしょうか?
(20代女性、学生=豊川市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会  副会長 松井 和博
 笑顔の白い歯、というのは全ての男女の憧れですね。特に芸能人のように白く、キラっとした歯はとても印象的です。 ところで歯の色は白というイメージを強く持たれているみたいですが、通常歯の色は、構造上、黄色っぽい象牙質を半透明なエナメル質で被われているため、実際にはやや黄色味のあるアイボリー色となります。
 歯の色が黄色い原因はいろいろ考えられますが、髪の毛の色や皮膚の色が個々で違うように、エナメル質の厚さによって歯の色も白っぽかったり黄色っぽかったりさまざまです。  
 また、虫歯を治療して白いプラスチックの詰め物をした場合でも年数がたちますと変色してきます。神経を失った歯は、時間の経過と共に暗くなってきますし、永久歯が作られる乳幼児期に服用した抗生物質の種類によっては、グレーやブラウンに変色することがあります。  
 以上のようなケースでは、歯の表面に薬剤を塗って漂白するホワイトニング治療で改善することもありますし、被せ物で治療する場合もあります。
 それ以外にも、たばこのヤニやお茶やコーヒーの茶渋などの着色などは、歯みがきを頑張っても取りにくい汚れです。  
 この場合は、単なる表面の着色ですので、歯科医院で「歯のクリーニング」で取り除くことができます。  
 以上のように、歯が黄ばんでいるというだけで様々な原因が考えられます。先ずはお近くの歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

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