歯のQ&A

平成28年12月1日(木) 東日新聞掲載

昔は綺麗な歯並びだったのに、年とともに歯並びが悪くなり、出っ歯気味になってきた気がします。なぜ年をとると歯並びが悪くなるのでしょうか。また、元のように戻すことはできますか。
(50代女性、主婦=豊橋市)

[回答者]
豊橋市歯科医師会  酒井 利政
 「昔は綺麗な歯並びで、こんな歯並びではなかった」と言われる方は沢山おられます。幾ら年齢がかさんだといたしましてもそんな急に歯並びが変化することはありません。
 大人になってから歯並びが悪くなることはあります。
 歯並びが悪くなる原因には生活習慣の中に原因が潜んでいるというケースもあります。舌癖(舌で前へ押す等)、口呼吸など歯に加わる習慣を継続していると歯並びに影響します。 また、むし歯や歯周病も歯に悪影響を及ぼします。うつ伏せ寝や歯ぎしり、親知らずの減少、頬杖など、悪影響を及ぼす原因は多々あります。
 特に歯周病は歯を支える歯槽骨が溶けてしまう為、歯が動揺します。またむし歯や歯周病が原因で抜歯した場合、抜いた部位に歯を補わず放置すると周りの歯が動いて ことがあります。
 もし歯周病が原因で歯並びが悪化したのであれば、しっかり歯周病の治療をされたあと気にされておられる歯列不正も治すことが可能です。 もし気になるようでしたら一度歯科医院に受診されてみてはいかがでしょうか。


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