歯のQ&A

平成30年4月4日(水) 東日新聞掲載

部分入れ歯を使っていましたが、隣の歯が抜けてからそのままで入れ歯なしで生活していました。面倒なので、そのままでも問題ないですか?
(70代男性・会社役員)

[回答者]
豊橋市歯科医師会・坂根瑞
 隣の歯が抜けてから、入れ歯なしでそのまま生活していたということですね。  
 確かに歯の欠損が少ないケースであれば、入れ歯なしでもある程度の食事はでき、普段の生活には支障はないものと考えてしまう傾向があります。
 しかし、入れ歯なしでの生活が長く続きますと、お口の中には様々な変化が起こります。例えば、抜けた部位の両隣の歯や、咬み合っていた歯の移動、傾斜が認められ、それに伴う咬(か)み合わせの変化が生じ、食事がしづらくなったり、顎関節に症状が認められること、また、虫歯、歯周病を誘発する可能性が極めて高くなります。
 今のところ、ご本人は必要性を感じていない場合であっても、使用した方がよいと判断されることが多いのが現状です。
 歯科医師は、様々なことを考慮して、治療の必要性を判断させていただいています。ご自身の誤った判断や思い込みによって、入れ歯を使用せずにそのまま放置していますと、先ほど述べたような問題が起こり得ますので、一度かかりつけの医院を受診し、診察を受けていただくことをお勧めします。


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