歯のQ&A

平成30年4月25日(水) 東日新聞掲載

現在7カ月になる子供が、まだ授乳中で、虫歯が気になるのですがレントゲン写真を撮ったり薬を使うことで授乳中の子供に影響が出ないか心配です。授乳中でも歯の治療は大丈夫ですか?
(30歳女性 主婦)

[回答者]
豊橋市歯科医師会・相澤整
 授乳中の歯の治療についての質問ですが、心配になる点はレントゲン撮影、麻酔の影響、服用する薬の影響が挙げられると思います。
 レントゲン撮影は、授乳中でも基本的に問題はありません。  麻酔の影響についてですが、通常、歯科治療は局所麻酔で行います。局所麻酔の場合、作用が全身に広がることはなく、麻酔の作用時間も短いので母乳にも影響を与えないため、授乳しても問題ないと思います。もし心配であれば、麻酔を使う前に授乳を済ませておくと、次の授乳までに十分に時間をおくことができるので良いと思います。
 そして、服用する薬の影響についてですが、歯科で処方される薬は、抗生物質と鎮痛剤があります。薬を服用すると多くの薬剤は母乳にも移行すると言われています。あらかじめ授乳中であることを伝えておけば、授乳中でも安全な薬を処方してくれると思います。生後3カ月を過ぎてくると代謝機能もしっかりとしてくることから、7カ月になるお子さんの授乳は、母乳からの影響がないと考えられ問題ないと思います。
 また、抜歯などの治療後に強い痛みを伴う治療や、急を要さない治療は授乳中には避けた方が良いと思われます。


過去に掲載された「歯のQ&A」や歯の関する情報は、豊橋市歯科医師会公式ホームページ「ミラー」でご覧い ただけます。
URL http://www.tda8020.org/