歯のQ&A

令和2年10月19日(月) 東日新聞掲載

いろいろな歯磨き粉がありますが、どれを使ったら良いか分りません。どうすれば良いでしょうか?
(60代女性)

[回答者]
豊橋歯科衛生士専門学校副校長・伊藤健二
 確かに数多くの歯磨き粉(以下、歯磨剤)が市販されていて迷ってしまいますよね。歯を白くしたい、知覚過敏を防ぎたい、歯ぐきの出血を抑えたい、等々の様々な用途に合わせた歯磨剤があります。
 基本的には歯磨きは歯ブラシによるプラーク(歯の汚れ)の機械的除去ですので歯磨剤の薬理的効能は副次的なものになります。ですから、かかりつけの歯医者さんで、まず正しい歯磨き法を教わり、プラスアルファで自分の希望する薬能効果のある歯磨剤を取り入れていけば良いと思います。ブラッシングのみで歯磨剤は不要とする考えもありますが、今は様々な用途に合わせた歯磨剤がありますから自分のニーズに合わせて使えばより効果的です。またデンタルリンスも様々なものがありますから歯磨き後に併用すると効果的です。
 また、個人的な嗜好になりますが、歯磨剤の味というのも関わってくると思います。
 健康のため私たちは毎日歯磨きをしますが、その時間を少しでも快適に過ごすために自分の好みの味の歯磨剤(無味からミント、果物、薬の味など)を使えば楽しくブラッシングできます。
 一番大事なことは歯周組織(歯や歯肉)のブラッシングによる清掃ですが、プラスアルファで歯磨剤を取り入れて、よりさわやかな口を目指していきたいですね。