(30歳男性)

令和6年4月4日(木) 掲載

[回答者]
豊橋市歯科医師会・藤城靖員

 口腔内の食べカスは、おおよそ24時間で、より取りにくく口腔環境に悪影響な歯垢(プラーク)へと変わるとされています。
 言い換えると、食べカスを24時間以上放置しないことが、虫歯予防・歯周病予防・口臭予防に有効だということです。
 実は、歯ブラシだけを使った時の歯垢除去率は58%と言われており、お口の中に汚れが残っている状態です。これがフロスを使うことで、2割程度改善すると言われています。
 食事による汚れをしっかりと取り除くために、フロスを使う理想の頻度は毎食後です。しかし、そこまでゆっくり時間を取れないという方もいるのではないでしょうか?
 現実的なラインとして、1日1回はフロスで掃除することをおすすめします。就寝前に時間をとって、丁寧にフロスで汚れを取り除いてあげましょう。
 余談ではありますが、アメリカでは「fross or die」という言葉があります。
 ざっくり紹介すると「フロスを使いますか?それとも死にますか?」という意味です。
 極端な言葉かもしれませんが、それほどデンタルフロスが重要ということです。